人気ブログランキング | 話題のタグを見る

労使ともに欠落している視点 <民生常任委員会>

民生常任委員会があり、現今の米沢市政の福祉、環境部門の課題について報告を受け、質疑応答がありました。

6件ほどありましたが、最も時間がかかったのが「東部ひかり保育園移転改築事業計画の変更について」です。
これは、米沢市立東部ひかり保育園が老朽化したため建てかえる必要があり、建設財源や行財政改革の観点から民設民営で行う計画でした。

6月議会でも報告され、とにかく保護者への説明をキチンとするするよう求めたものです。
しかし説明がおろそかだったのか、保護者たちは計画見直しを求める依頼書を委員会メンバーに送付されました。

当局と保護者とが決裂したため計画を変更し、一方でこれまでの老朽化した公立で現在年少組が卒園するまで運営し、他方で計画通り民設民営の建設と運営を行う、というものです。
その間、公立では新入園時の募集を行わない、というものです。

これでは二者択一という選択肢のようですが、あまりにも冷たい行政です。
しかも当初計画(民設民営)より公設を数年残すことで1億2千万円ほど余計に血税が使われます。

老朽化した施設で公設公営を望んだ親の子どもだけで、人数も行事も少ないまま運営される保育園になってしまいます。
本来、年長・年中・年少という年齢差を意識することで、子どもたちの健全育成に役立つと考えます。

つまりは「子どもたちのため」という視点が欠けているのです。

保護者の代表の方ともお話しする機会がありました。
「公設公営を望むというのは、子どもたちにとって慣れ親しんだ保育士がそのまま残るカタチだから言っているのであって、民設民営でも慣れ親しんだ保育士の姿があればいい」ということでした。
委員会では、保育士の残留などの努力をしたのか、質しました。

職員組合の保育士部会が職員派遣できない、という回答だったと言います。
民設民営の新しい保育園に市職員たる保育士を派遣しても、公務員という身分が保障されます。
中には、子どもたちのために新しい園でも馴染みの保育士がいるべきと考える市職員保育士もいるはずです。
それを職員組合はまとめて「派遣できません」では、どこをみて仕事をしているのか?と疑問符が付きます。
子どもたちのため、という視点がここにも欠落しています。

労使ともに「子どもたちのため」という視点を欠き、両者とも法律論で片付ける風潮があります。
短期間でも濃厚な議論が必要であることを痛感したところです。

他の議員や公務員、山形県情報(さいとう弘 県知事のブログ等)
経済・時事問題ブログもご覧ください↓↓↓
にほんブログ村 政治ブログ 地方自治へ にほんブログ村 政治ブログ 政治家(議員)へ にほんブログ村 地域生活ブログ 山形情報へ

労使ともに欠落している視点 <民生常任委員会>_d0129296_23241543.gif労使ともに欠落している視点 <民生常任委員会>_d0129296_0103332.gif


城戸淳二教授ブログ http://junjikido.cocolog-nifty.com/blog/

じ~この台湾情報 http://velvetofficial.blog71.fc2.com/

by shibuma | 2008-10-28 18:40
line

山形県議会議員 渋間かすみのブログです。議会や議員活動の報告をしていきます。


by shibuma
line