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予算特別委員会で アンケートの危うさ

予算特別委員会があり、小生にとっては今般の一般質問で
時間がなくて再質問できなかった子育て支援について
補正予算に関係する款と項があり、通告なしに質問できました。

ここに記したいのは、学童保育についてです。
米沢市では、学童保育は民間委託していて、県内の
他の市町村が行っている学童保育施設の家賃の、
ほぼ全額補助(8~9割の施設をカバー)をやっていません。
他の市町村の約半分くらいの補助です。

全額補助した場合の試算は、約500万円。
あまりにも「予算がない」という回答が多いため、
同額予算の比較で質問しました。

昨年から同額500万円の予算で「ふれあい動物園」事業を
しております。これはこれとして良い事業です。

しかし学童保育の場合、児童福祉法で定義され、市町村に
努めて行わなければならない義務があります。
これを単に、他の市町村と同じようにするよう求めたのです。

ふれあい動物園は当然、しなければならない規定はなく、
同額の事業の際、どういう判断で事業を採択したか、質しました。

市民への子育て支援のアンケートに基づいて、70%以上の方々から
「子連れで出かけやすく楽しめる場所を増やしてほしい」とあったから、
というのです。

アンケートを根拠とすると危ういものがあります。
アンケートには、設問者の思うがままの回答を得られるような
先取理論があります。
ならば、
「市民税を下げたほうが良いかどうか」という設問があって100%そうなら
市は減税するのでしょうか?だからそんな設問はつくりません。

アンケートの結果は判断のひとつです。それを
科学的根拠のような話で事業を採択するのは、危なさを感じます。

アンケートによってなされた事業が失敗したら、
市民の責任になるのでしょうか?

市民の意見を伺うためにアンケートは有効です。でもそれは
あくまでも参考意見とトレンド調査です。

本当に困っていることに光をあててこそ、政治であり、行政です。
学童保育連絡協議会の方々から再三にわたり、施設家賃の増額補助を
求められながら拒んできた市政。
一方で、アンケートで施策を実施した市政。
どちらが市政として良いのか?アンケートしたい気分?です。


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by shibuma | 2007-12-14 20:00
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山形県議会議員 渋間かすみのブログです。議会や議員活動の報告をしていきます。


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