視察報告3~鹿児島市立病院について
北九州から鹿児島までは、新幹線と特急、また新幹線と乗り継ぎ、
これまた半日を移動に費やしました。
九州の電車はカラフルだなぁ、昨日から思っておりました。
さてウルトラ自治体病院「鹿児島市立病院」の視察研修です。
鹿児島市立病院をなにゆえウルトラ自治体病院かといえば、
そう言っているのは小生だけですが、なにせ経営状況がスゴイ。
自治体病院の経営はどこもかなり厳しいものがあるけど、
ここ(鹿児島)は、平成に入ってから18年、純利益を出さなかったのは
平成3年(救急救命センターをつくった年)の1年間だけで、
毎年平均して2億円くらいの純利益をあげているのです。
対して米沢市立病院は、毎年2億円の赤字ですから、この違いは大きい。
しかもこの純利益は年約6億円の減価償却費を計上したうえでのもの。
内部留保が約60~70億円あるという。
それに病院を新しく建設するための積立が30億円ほどある。
しかも鹿児島市の一般会計から病院へは毎年2億円くらいしか出ておらず、
市からあまり資金的なものはなく、自前で頑張っているとのこと。
米沢市立病院は累積欠損金が約50億円。
一般会計からだいたい毎年10億円入っている状況。
この違いは何か?経営状況が安定している秘訣は何か?
小生も含め委員会メンバーは気になっていろいろ質問しました。
対応していただいた上津原 甲一 鹿児島市立病院の事業管理者で院長
はじめ、事務長、スタッフのかた、ありがとうございました。
昨日の北九州市立病院同様、ブログでは書ききれません。
ただ一つだけ言えること。
鹿児島病院について言えるのは、病院職員(医師、看護師、技師、事務職員)一人ひとりの意気込み・モチベーションが違うということ。
鹿児島市立病院に勤めているのだ、という自負心。
技術的なことではない、まずはこの心持が重要だと気づいた、とてもタメになった視察研修になりました。
なんとか米沢に活かしたい。