UNWTO雪と文化の世界観光会議レセプションで

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ブログはタイムリーさが要求されますが、いつもその日に書けず、そのまま書かずじまいということが多々ありました。
よって、数日間のことを回顧録のようなブログにすることで「書かずじまい」をなくし、活動報告にするブログのスタイルにしたいと思います。
2月・如月は暦の上では「節分」「立春」とあり、新たな「節」を迎えて気持ちも新たにスタートしました。
スタートの2月1日に「UNWTO雪と文化の世界観光会議」が山形県で開催されたのです。
国際会議が山形県で開催されることは喜ばしいことであり、この会議が日本で開催されるのが山形県で5番目、東北で初の会議であり、また内容としても山形県にふさわしいものと思います。
この名誉ある会議の歓迎レセプションにお招きいただきました。
というも、この会議について議論する商工労働観光常任委員会の委員長であるため、県議会議長とともに運よく招いていただいたという次第です。
国際会議のレセプションを楽しみにしていた当日、その午後、議長対応の議会事務局職員から電話があり、
「急きょ、議長が体調を崩しレセプションに出席できなくなりました。レセプションで乾杯の発声をすることになっている議長に代わり、渋間委員長が乾杯の発声をしてください」
なんと!!!
「渋間がやれ」と、無味乾燥の、無感情な、マシーンのような言い方(のように聞こえた・・・)
ならば、腹をくくるしかありません。
腹をくくり、どういう段取りが議会事務局に聞くと、なにやら通訳が入るらしい。
通訳しやすいように区切って話してください、とのこと・・・
さまざまな挨拶の機会がありましたが、通訳が入るのはさすがに初めてです。
レセプション前、会った人に「これから国際会議のレセプションで乾杯の発声することになったよ・・・」というと、
「国際会議では、乾杯は主賓が言う大役だぞ」などと脅されました・・・
いつも挨拶などは、何を言うかイメージだけはしておりますが、さすがに国際会議。
その場では読まないにしても、何を言うか、原稿のようなものを準備しました。
そしていよいよ乾杯の発声の番!

初めての通訳が入る挨拶。
「ようこそ山形県へお越し下さいました。心から歓迎を申し上げます」と言おうとしたとき、
「ようこそ山形県へお越し下しました」ここで通訳が入ったのです。
「心から・・・」少し言って黙りました。
どこで区切るのか、わからず最初に間違ってしまったのです。
でも何となく感覚がわかり、むしろ通訳があるから次に何を言うか、考える時間ができて頭に入れた原稿を落ち着いて言うことができました。

「ようこそ山形県へお越しくださいました。心から・・・」(通訳)
「心から歓迎を申し上げます」(通訳)
「明日からの会議では、雪の体験や冬の伝統文化など、雪を目的とした観光の可能性について議論されると伺っております」(通訳)
「また視察ツアーでは、自然が育んでできたスノーモンスター『樹氷』の鑑賞なども行われると聞いております」(通訳)
「この滞在期間中、山形県の冬の食文化や、あたたかなおもてなし、歴史ある文化など、本県の魅力を十分に堪能していただきたいと思っております」(通訳)
「この会議を契機として雪国文化の魅力が広く世界に発信され、日本国と世界各国との交流がますます拡大していくことをご期待いたします」(通訳)
「あわせて、ご参会皆様のご健勝、ご多幸を祈念し、声高らかに乾杯いたします」(通訳)
「ご唱和願います。かんぱーい!」(通訳)

私・渋間には見慣れない外国人も多数いらっしゃいましたが、ライトの光がまぶしくてその外国人の姿がみえず、実はそれほど緊張することもなく言うことができました。
腹をくくったからかもしれません。
「腹のくくり」大事なことだと改めて感じた出来事でした。