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林平馬『大国民読本』にみる日本回帰<遠州講座>

東林志塾 日本学講座
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4日間続いた議会報告会の後は、浜松市に向かいました。
平成25年度の東林志塾の遠州公開講座があり、それを受講するためお伺いした次第です。

この講座は日本を知りたい、自分の原点をつかみたいという日本人力を養うための「日本人学」であり、これらを学ぶことによって自信を失っている日本に、日本人が持っていた本来の考え方、感じ方、行い方を取り戻そうとするものです。
日本を取り戻せば、日本は自ずとよみがえるはずである、という意識が根底にあります。

東林志塾を運営しているのは地元企業の役員などで、後援に地元新聞社や倫理法人会も加わっており、議員に限らず多くの人が学べるこういう私塾が浜松にあるのは、とてもいい環境です。
というのも、私・渋間が所属しているのが平成の下級武士たる地方議員の学びの場としている林英臣政経塾であり、その塾長である林先生の地元が浜松ゆえにできる私塾と感じております。
政経塾での学びとまた違う感覚となり、こちらでも相当勉強になりました。
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講座の内容は、新島八重とも親交があった会津の林平馬という昭和初期に衆議院議員や国務大臣を務めた偉人が記した「大国民読本」から、和の哲学を学ぶものです。
なお、林平馬という偉人と林英臣先生とは、同じ林つながりですが親族ではないものの、林平馬のご子孫とは交流があり、林平馬の孫にあたる林慎平さんの姿がありました。

この林慎平さんも、会津地方では知る人ぞ知る名士であり、米沢から伺いました、と伝えると一緒に写真におさまっていただいたところです。
林平馬『大国民読本』にみる日本回帰<遠州講座>_d0129296_19322965.jpg

さて林平馬の「大国民読本」昭和2年の著書ですが、その当時から日本の姿がおかしくなってきていたから書いた本と伺いました。
戦後のおかしな日本人の姿は、実は大正時代からあったといいます。

明治時代は司馬遼太郎の「坂の上の雲」にみられるように、文明開化、殖産興業、富国強兵という国是があって、国民は目標に向かい、ロシアに勝ち、文明開化などもある程度成し遂げられたと感じたのが大正時代であり、目標を見失ったことから堕落した日本人の姿が見受けられるようになりました。

大正時代には、はきちがえた「自由」が跋扈(ばっこ)し、学校では生徒が先生を「おいキミ」などと呼ぶことがあった、またそれを良しとする風潮があった、というのです。
その状況を林平馬は『大国民読本』の緒書(=まえがき)の、中で、

「六年ないし八年の長き間、国民教育を受けたる者も、ひとたび小学校の門を出れば直ちに、勤勉正直、正義穏健の思想は破壊され、中等教育を受ければ、何ゆえ孝養の必要あるかを疑い、高等専門の学を修めれば、ついに一切を利己主義的にのみ考え・・・」と教育を受けても勤勉さなど忘れ、親孝行をなぜしなければならないか疑い、ついに自分だけよければ、と当時の現状を嘆いております。(なお本文は旧仮名遣いのため、わかりやすく書き直しました)

大正ロマンなどと言っていても、目標を失い、外来の思想などから、嫌な日本人の姿が見受けられたのです。
昭和の戦後復興後のバブル期のような、拝金主義、利己的不調と重なります。

これではいかん!ということで記したのが『大国民読本』で、まったくもって現代に通じる本であるといえます。

そんな状況にあって、どうすべきか?さまざま記してあります。
足元を見よ、ということです。
「稽古が足りぬぞ」とあり、この場合の稽古とは「いにしえを知る」ということです。
稽古招今(けいこしょうこん)古きを知り、今に照らしあわせる、ということです。

私自身、古事記や日本書紀から、どんな国を作ろうとしたのか、どんな国民であってほしいのか物語としてわかりやすく理解できるものであり、今で言うなら古事記を学ぶということから始めても良いものと考えます。

自分の原点とは何か?いにしえを知ることから始まり、自己を確立しなければなりません。
自己とは?
林平馬は『大国民読本』で「祖先の延長にして子孫の根源」と記しております。
さらに「もしも祖先を考えず子孫を思わぬ単独孤立の自己を自己として取り扱うならば、それは無価値の自己である。否、自己の冒涜であり否定であり破滅である」のです。

そして自己実現の方法として、
「自己の全能力を、職業を通して一切を他に貢献することである」と明言しております。
現在でも素晴らしい経営者とは、社業を通じて地域貢献する、などという社是を持っていたりするものです。

自己実現のために「どんな人でも全能力を、仕事を通じて他に貢献せよ」これを聞いて、私・渋間は、ならば政治に携わる者は、全能力のみならず全身全霊で危険を顧みず他に貢献しなければならない、と痛感しました。

林英臣先生の遠州公開講座、林平馬著『大国民読本』は多くの気付きがあり、この気付いた点を置き換えて今後の政治活動に活かしていかなければならない想いです。


職業を通じて他に貢献⇒⇒⇒ 政治に携わる者ならば、全身全霊で他に貢献すべき!と思う。
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by shibuma | 2013-10-29 19:35
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山形県議会議員 渋間かすみのブログです。議会や議員活動の報告をしていきます。


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