感動があること!<十和田グリーンツーリズム>
その際努めているのは、提案型の質問であること、地方の姿そのものである農業と中小零細企業の活性化、市の歳入に寄与するもの、ということです。
市の歳入に寄与するものとしては、国からいかに交付税を得るかというマニアックなものから、市民の所得向上によって結果的に市の歳入になることなどを質してきました。
平成19年9月議会の質問に臨んだ時に申し上げたことです。
「市民農園や田んぼアートは観光に結びつくなど、良い事業かもしれないが、農政とは言いがたい。農家の所得に結びついてこそ農業政策だ」と。
この思いは今も変わりありません。
会派・一新会としても、大都市へのアンテナショップ展開や、子ども農山漁村交流プロジェクト(農家民宿)について提案を繰り返してきました。
あれから2年以上経過しても本当の意味での農政は米沢に見当たりません。
そんな思いで、グリーンツーリズムの先進地・十和田市へ学びに行きました。
対応していただいたのが、前山課長はじめとする農林部農業政策課の方々と、十和田農業体験連絡協議会の水尻副会長です。
先の三沢市でもそうでしたが、行政機構の「課」の名称で何に力を入れているのかわかります。
まさしく十和田市は「農業政策」で臨んでおられるようです。
十和田市は、平成17年に合併でできた新しい市で、人口6万6千人。
農業産出額は180億円。
米、畜産、野菜がそれぞれ60億円前後で、均等のとれたものになっております。
中でも、にんにくの生産が日本一を誇っております。
そのような環境で、十和田市のグリーンツーリズムが興ったのは、隣町の現・南部町がグリーンツーリズムを行っており、「農家の所得向上に寄与している」ことが知りえたからということです。
旅館業法に基づく簡易宿所営業許可を取得した農家49戸で、大都市はじめ遠くは台湾からも修学旅行で農家・農業体験を受け入れしております。
受け入れ農家は、研修会や講習会を定期的に開き衛生管理や接遇を徹底しているほか、食中毒による賠償責任保険にも加入するなどしております。
当初は所得向上という面で捉えていたのが、学生の受け入れによって感動することが多く、「他の農家にもこの感動を教えたい」と話すのが水尻副会長(写真右)です。
「子どもから農業を続けていく勇気をいただいた」
「帰り際、涙を流す子どもがいて、また来たいとまで言ってくれた」などなど・・・
十和田のグリーンツーリズムに、産学官連携として青森中央学院大学の通訳などサポート体制も構築されており、行政も大都市などの学校へPR活動を行っております。
机の上では学べないことや、収穫した野菜で夕食を一緒につくったりして、食の大切さをしっていただくために、協議会としても季節ごと(晴れのとき、雨のとき)の多彩な作業を準備しております。
米沢でもぜひ導入したい事業です。
PRのためのDVDを観させていただいたうえ、会派・一新会にDVDをいただてきました。
興味のある方にぜひ、お貸ししたいです。
一生懸命にやる! →→→ 感動がある!
←いろんな方のブログをご覧ください
城戸淳二教授ブログ http://junjikido.cocolog-nifty.com/blog/
じ~この台湾情報 http://velvetofficial.blog71.fc2.com/