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家族に注目した政策展開を<限界集落問題から見えてくるもの>

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先の6月定例議会の後、参院選もあり7月、8月はなにかと慌ただしくしておりました。
いつもそうですが、質問の準備時間がなく今回は特にそうだったんですが、テーマがあったために、こぎつけることができました。

テーマとは、概念を変える、発想の転換というものです。
6月の議会で質問した「高齢者の概念を変えることで、マイナスイメージの高齢者観をプラスに転じる政策展開が可能になる」というような、概念を変えることで課題可決に結びつくというものがります。
そんな課題が複数あり、その一環で9月のこの度の質問をした、という次第です。
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まず、限界集落の問題から見えてくるもの、と題しての質問のです。
限界集落とは、集落の中で65歳以上が半数を占め、共同体の運営が立ち行かなくなり、いずれ消滅する、という集落のことです。

限界集落の問題は、実は20年以上前から言われておりましたが、ある一時期、にわかに注目を浴びました。
それは平成19年であり、6年前の参院選で格差社会を煽るメディアが格好の材料として限界集落を取り上げた様相があるのです。
他にも過疎法を存続しようとする行政官僚にも材料として限界集落が使われました。
消滅した、あるいは今後消滅する集落数を国交省が発表したわけです。

衝撃的な発表に、民俗学者や農学者、特に社会学者が全国の集落を現地調査を行いました。
調査すると、ダム建設等で消滅したものはあっても、高齢化が原因で消滅した集落はない、という結果になりました。
集落とはそんなにヤワじゃない!

それでもそのままにしては共同体の運営が大変になる、だから対策は必要です。
限界集落を65歳以上の高齢者の割合でみる以上、その対策は高齢「福祉」になり、それでは効果など期待できません。

もとより65歳を区切りにしていること自体、誤りであることは、それこそ先の6月議会の質問で述べておりました。

だから発想を変えて、限界集落の問題を高齢福祉の問題とせず、逆に少子化の問題ととらえるべきなのです。
子供を産む、育てる、というのは「家族」あってできることであり、家族の問題ととらえなければなりません。
こういう発想や概念の転換をはかり、課題解決に結び付けていかなければならない!と考えております。

課題解決のための手法は既にあり、集落点検というものです。
それは集落内での家族の点検であり、熊本大学の徳野先生の提唱ということでT型集落点検とも呼ばれております。

集落内の家族といいましたが、世帯は離れていても家族は家族、という発想から集落から出て行った家族も集落内の家族と記します。
そうすることによって、数年先でなく10年先まで見えてくる対策ができる、というものになります。
家族の在り方を見直す機会になり、帰郷が促されるといった効果があるという点検になります。
そんな質問を展開したところでした。
そこで、次の「少子化対策についても概念の転換を」に結びつきます。
これは追って報告します。

それで、限界集落についての質問に対する市当局の答弁です。
珍しくツボを押さえた答弁で、T型集落点検も検討のうえ実行していきたい、という前向きなものでした。

限界集落などという言い方ならば、限界を決めるのは誰か?という視点を持たなければならない点、指摘しました。
そう、限界を決めるのは自分自身であり、他からとやかく言うのではなく、集落自身が主体性をもって考え、行政はそのサポートをすべき、と私・渋間から注文をつけさせていただきました。

限界集落を単なる山間の集落の問題とせず、社会の移り変わりと人々の居住地区の変遷というものを視ていく大局が必要で、日本の国の在り方というものも、限界集落から見えてくるのであります。


限界集落問題から ⇒⇒⇒ 見えてくるものがある!と思う。
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by shibuma | 2013-09-07 12:16
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山形県議会議員 渋間かすみのブログです。議会や議員活動の報告をしていきます。


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