神話にみる建国の精神で成功した経営<大分大山町視察2>
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地域の代表の方とともに県への要望活動などをしてきました。
昨日は市への要望もあり、続く活動に地域の役員の方々には頭が下がる思いです。
人知れず活動するリーダーの姿と重ねながら、ここもリーダーが活躍している大山町農協について、続いて報告します。
矢羽田組合長より取り組みの概要を伺い、質疑応答を重ねた研修を終え、食事をしたオーガニック農園以外の施設も視て回りました。
産直の販売所や喫茶店、米粉を使ったパン工房とその販売店が敷地内にそれぞれが独立した店舗としてありました。
ただ、その店のつくりは木材を表に出した統一した感じがあり、店舗はそれぞれながら一体感があります。
行政の支援を受けないで建てたというそれぞれの店舗は、間伐材や廃材を利用して建てたそうです。
店を営業していくと使い勝手が悪い間取りだった時でも、鉄筋の建物なら改築の大変ですが、安い木材利用だからこそ、ためらうことなく直ぐに改築できるメリットがあるといいます。
農家レストランの料理や加工品の生産は、農家の奥さんたちがそれらを担っています。
当初、料理ついてはシェフの方を雇おうか、という話になったそうですが、1日3度の食事を飽きさせずに家族に料理している奥さんの知恵と経験でやることにし、そうしているそうです。
シェフよりシュフ(主婦)だ、ということで、ここでも地域に雇用の還元をしている姿がありました。
農業者によるバザール「木の花ガルテン」は、実は全国に展開している「道の駅」の原型ということです。
平成2年に「木の花ガルテン」をオープンしてから4年後に、道の駅ができ、今では全国で1万3千店あるそうですが、道の駅がうまくいっているのは1割くらいではないか、ということです。
木の花ガルテンが道の駅の原型であるというプライドや、間伐材利用やシェフよりシュフという経費をかけず知恵を出したり、常に改善を加えている取り組みをしていることから、近くに「道の駅」が出来ても脅威ではない、と強気です。
実際、売上や利益も変わらないということです。
有限実行は、競合店との競争だけでなく組織内つまり組合の理念にも表れていました。
組合が目指す7つの方向を出しておりますが、そのうち「週休3日を取り入れ余暇活動の創造を行います」とありました。
農業という生き物を相手のする仕事で、休みはどうか?と思いましたが、考えようで、1日7時間労働として週休3日とすると、週に28時間働けばよいことになり、例えば午前中4時間働いて、あとはのんびりするという生活です。
そのためのサポート体制を整えたり、時間軽減のための肥料散布機械を新たにつくったりしていて、凄いの一言です。
大山の農家が夢を持ち、イキイキとするような組合の運営のほかにも、展開している店などの実際の経営にしても、うまくいっているのは、「想いの高さ」ということは直前のブログに記しました。
その想いは、なにかしらの哲学に裏打ちされているのではないか?
木(こ)の花ガルテンの名前の由来を聞くと、神話に出てくるコノハナサクヤヒメから、ということです。
そうです、山の神の娘であり、ニニギノミコトの嫁さんになるコノハナサクヤヒメです。
神話とは、どういう国をつくろうとしたか、建国の精神がストーリーとなっています。
例えばキリスト教の神話は、労働は罰としてあるもの、アダムの肋骨から女性が生まれる、などですが、日本の神話は、神様が働く姿があり、男女とも一緒に誕生している男女同等の精神などなどがあげられます。
木の花ガルテンはその名の由来だけでなく、農家のお母さんたちの意見を多く取り入れており、また働くことを良しとする、まさに日本の神話、建国の精神で運営しているようで、神話という日本人の心の奥に根強くある名を採用して実行しているのが、成功の秘訣のようにも感じました。
日本神話には、神様自身が働く姿や男女同等のほか、失敗から立ち直る神様がいたり、自然と人間との共生という自然観など、どういう国をつくろうとしたか学ぶべきことがたくさんあり、それを経営に活かすことこそ現代に必要と感じます。
アーノルドトインビーは「神話を持つ国で、神話を学ばない国家は滅びる」と言ったことは警告のように思えます。
なにしろ神話の建国の精神でもって2000年以上続いている国は、世界中に日本しかありません。
これに習い、企業体も長く強く続けるためには、神話に基づく精神や哲学は大いに参考になるのではないか、ということを大山町農協から気付かされたところです。
成功する背景には、⇒⇒⇒ 神話の哲学を持たなければ!と思う。
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