「道」は開ける!
目的の栗子隧道(ずいどう=トンネル)を目にし、今度は福島側の隧道入り口を目指します。
福島側のそれに行くためには、峠を超えなければなりません。
万世大路はかつて道路だけあって、歩く分にはそれほど苦になりません。
ところが、峠越えは、道なき道を進まなければなりません。
栗子隧道に向かって右手にある沢づたいに山を登ることに・・・
いきなり沢登りか!トレッキング登山初心者ならば面食らうでしょう。
それでも登山ブランクがあった私・渋間も、厳しいものを感じました。
水浸しになりながら沢を登り、沢の次はヤブです。
写真ではジャングルみたいですが笹ヤブが多く、ウグイスの声が時々聞こえて「日本の山」を感じます。
再度、沢の所を登らなければならなかったりと、とにかく沢とヤブを繰り返し、ようやく稜線へ。
あいにくガスがかかり、パノラマは拝見できませんでしたが、下りと思うと幾分気が楽になりました。
2時間ほどかけて、やっと福島側の栗子隧道入り口に到着しました!
福島側は雪が少ないせいか、隧道入り口のつくりは、米沢側よりキレイに残っておりました。
入り口にある石に彫られた「栗子隧道」の文字もハッキリしており、面白いことに気付きました。
竣工のところが「竣功」になっており、工の字が成功の功の字を使っているのです!
どれだけの難工事であったか、できた時の慶びを物語るようです。
隧道の中も前も水浸しになっており、昼食のため予定していた抗甲橋(きこうばし)へ向かいました。
抗甲橋での昼食は、かえがたいものに感じました。
おにぎりを食べている場所は橋の上であり、これまた歴史あるものです。
橋の前後にあったはずの道路の面影はなく、橋だけが存在感を出しております。
抗甲橋での昼食を済ませ、坑口コースの人たちと合流するため烏川橋(からすかわばし)へ。
烏川橋の前に、大平橋をスルーしました。
抗甲橋と同じような感想を持ちながら川をのぞいて見ると、結構な高さがあることがわかります。
ここでも、技術の凄さを感じるばかりです。
ここもキレイなアーチで向かえてくれたほか、なんと中を通過できるのです!
中は真っ暗でひんやりしており、ところどころ崩壊していて、その箇所から雨水が流れておりましたが、歩くところは平らで通りやすかったものです。
二ツ小屋隧道を抜けると、そこには明治天皇が休まれた場所としての石碑がありました。
「鳳駕駐蹕之跡」とあります。
ここまで来ると、もうすぐです。
旧道の出口は現在の東栗子トンネル出口のすぐ脇でした。
東栗子トンネルの入り口はまるでビルのようです。
現代現在の技術もまた同時に感じることができ、技術革新の歴史を実感しました。
前回まで米沢で懇親会をしておりましたが、今回は福島で開催。
風呂に入り、さっぱりした後で飲むビールは最高でした。
万世大路で地域や職業を超えて結びつき、一人ひとり挨拶しながら懇親を深めたところです。
↓あいさつする東北大学の後藤准教授。
栗子隧道をはじめとする万世大路は誇るべき土木遺産の宝庫です。
歩いてみて、荒れているところ、残っているところ、大自然・・・さまざま見聞しました。
沢登りなど「道なき道」と書きましたが、少人数でも何度か通っていれば、整備はされていなくても、ケモノミチのようなものでも、「道」ができておりました。
思えば、人が通るから道ができるのです。
道徳とは「人の道」に通じるものがあるかもしれません。
土木遺産として人々が通り、歴史や先人を思う「道」として、今を生きるわれわれの「道しるべ」になればと、しんみりと感じ、一方で強く思ったところです。
人が通るから ⇒⇒⇒ 道はできる!
いろんな意味で ⇒⇒⇒ 道は開ける!
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